ケイズの今とその先の夢
ケイズという会社の個性を
そのまま伸ばすことが、
夢への近道。
ケイズの事業は、じつに広範な分野に及んでいます。
それぞれの部署・部門の話を聞くだけで、業務の幅広さがわかると思います。
その一方、座談会の参加メンバーの会社や社員に対する印象は、
意外と共通していることもわかりました。
ケイズの現在地と未来について語った座談会、盛りだくさんの内容でお届けします。
MEMBER
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H.N
セキュア営業部
営業職自社SOCのSEAD4によるエンドポイント有人監視サービス「K’s-EDR」を中心に東京支店から全国あらゆる企業に対してサイバーセキュリティ対策を提案。
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R.T
産業第2システム部
製造・流通SE主に製造業や流通業の民間企業をお客様として、フルスクラッチによるシステムの提案から設計、導入・保守まで一連の作業を一貫して対応している。
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T.O
公共第2営業部
ICT教育プランナー小学校や中学校を訪問し、学校で配備されているタブレット端末を使った教材の運用や授業での活用提案などを行っている。ICT支援員よりも業務は幅広い。
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H.A
先端技術研究開発部
研究職(要素技術研究開発チーム)所属部署では、要素技術の研究開発が行われ、製品やソリューションのコアとなるような技術が生み出されている。H.Aさんは主に画像処理の研究を担当。
TOPIC_01私たちの部署を
知ってください
みなさんが所属するそれぞれの部署について教えてください。
- H.N
- サイバーセキュリティは今や、世の中のあらゆる企業が無関係ではいられない分野だと思います。新たなサイバー攻撃の手法が日々生まれていることから、私たちの部署も日頃から攻撃手法や事例についての情報をキャッチアップしなければならず、非常に高い専門性が要求されます。
専門性に加えて、営業活動のエリアの広さもサイバーセキュリティ事業部の特徴です。「K’s-EDR」という有人監視サービスを提供しているのですが、その対象は日本全国のみならず海外企業も含まれます。お客様には上場企業、従業員1,000名以上の大企業が多く、鳥取県に本社を置く企業としては異例かもしれません。
有名企業と仕事をしてみたいと思う方には向いているかもしれませんが、大企業が相手で競争も激しいですから、チャレンジ精神は必要になります。私自身、ふだん愛用している商品を扱う企業様に飛び込んでみて、契約に至ったこともあります。
- R.T
- ケイズが他のIT企業、SIerと違うのは、フルスクラッチでイチからシステムを構築していく点です。お客様のニーズを確認し提案するところから始まり、設計・導入、トラブル対応の保守まで一貫して対応します。
ですから、システム設計に関するいろいろなことを偏りなく経験したいという人には向いていると思います。若い人には「プログラミングだけやっていたい」と考える人も多いですが、広範囲にわたって多くのことを経験することで、新しい自分の可能性が広がると思います。すると、システムを設計することそのものの楽しみを知ることができます。
ケイズのSEの拠点は本社、鳥取支店、島根支店、そして私が籍を置いている岡山支店と複数あります。拠点をまたいだプロジェクトもあり、各拠点の人と関わることも多いです。
- H.A
- 先端技術研究開発部は、最新の技術情報に常にふれられる、自分を最前線にキャッチアップし続けることができるので、最も刺激的な部署だと思っています。また、自分が新たに得た情報、知識が製品開発のコアになることも多く、自分のアイディアが製品に反映されるおもしろさがあります。
ケイズの場合、伝統なのか社風なのか、キャリアの浅さなど無関係に意見を求められます。もっと若い頃は戸惑っていましたが、今では自分の意見が通る、周りが聞いてくれるありがたい環境だと思っています。
- T.O
- 私が所属する部署では、学校や図書館に対してプランナーサービスの提供やシステムの提案などを行っています。学校や図書館の業務を裏側から支援する役割ですから、広い意味で学校教育に興味のある人には良い部署だと思います。現在、鳥取県の9つの自治体にプランナーサービスが導入されています。
私は現在、ICT教育プランナーとして実際に学校を訪問して、業務DXやシステム構築を提案したり、生徒向けの教材を制作したりしています。教育に関する業務を幅広く体験できるところがおもしろいと思います。
TOPIC_02私たちの仕事のやりがい
みなさんは、どういうところに仕事のやりがいを感じますか。
- H.N
- 東京支店での営業は、大手IT企業と商談で競うことが日常です。私たちは鳥取のIT企業ですからネームバリューの点で苦戦を強いられることもありますが、ケイズはあくまでお客様の視点に立ったサービスをご提案しています。その内容や価値をお客様にご理解いただくことが私のミッションであり、その結果、当社のサービスの採用につながることに最大のやりがいを感じます。
日常生活の中で、お客様企業の広告やCMを見かけたり、スーパーに並んでいるお客様の商品を目にしたりしますと、思わず手が伸びてしまいます。私たちの提案が、お客様のサイバーセキュリティに貢献しているんだとふと思い、なんとなくはにかんでしまいますね。
- R.T
- 私もたまにお客様の商品を見かけると、つい手に取ってしまいます。この商品をつくるのに、自分も関われているんだと考えると、うれしく思いますね。
私の場合、お客様のためのものづくりが自分に課せられたミッションですから、ソリューションを提案し、システムを構築・導入した後、良い結果がフィードバックされるとやりがいを感じます。「入れてもらったシステムのおかげで業務が楽になりました」などと言っていただけると、自分の苦労が報われます。
また、私が導入に関わっていないシステムの相談を受けることもあるのですが、わかる範囲でアドバイスさせていただくと、「助かりました」「さすが、よくわかっていますね」などと言われることもあります。やっぱり、感謝されたり頼られたりすることも、やりがいにつながります。
- H.A
- お客様からの「ありがとう」「役に立っています」といった言葉は、私もうれしく思いますね。研究職は、SEに比べるとお客様との距離がちょっと遠いように感じるのですが、その分、感謝の言葉を贈られた時のうれしさは格別です。
私は研究職ですから、開発の過程で必ず課題は出てくるもので、課題発見から解決までを繰り返すのが日常です。ですから、最終的に有効な技術を確立できた時は、まるで迷路を抜けたような達成感があり、それがやりがいでもあります。
- T.O
- 私は教育関係のプランナーなので、鳥取県内の学校業務でまだ残っているアナログな部分を「デジタル化しませんか」とご提案するのですが、導入した際の効果が目に見えてわかりやすく、自分が取り組んだことの影響力の大きさを感じますね。
また、プランナー業務以外にも教材制作を行っているのですが、鳥取県全体に公開されたICT活用授業で私たちが提案した教材が紹介された際に「うちも使いたいです」と他の学校様から声が寄せられると、うれしく感じます。
TOPIC_03失敗からのリカバリー
みなさんには、仕事での失敗談はありますか。また、どうリカバーしましたか。
- H.N
- IT業界では独自の専門用語が飛び交うことが多く、特にサイバーセキュリティ分野では顕著です。そのせいで、ご提案でお客様と対話する中で、認識の齟齬が起こったり、内容を理解してもらえなかったりすることがあります。専門用語を使った説明だと、どうしても抽象的になってしまうからだと考えています。
そこで私たちの部署では、週次のミーティングなどで専門用語の弊害を議題として採り上げ、より具体的に説明するにはどうすればいいかをチーム全員で議論し、内容を研鑽して、資料へ落とし込んでいます。私たちは「このキーワードが入れば、わかってもらえるだろう」と思い込みがちで、そういう固定観念を排除し、あえて回りくどくなっても、より具体的なアプローチを目指す必要があります。
専門用語を完全に避けるわけではなく、時には使用しますが、要はベストバランスを見極めるということです。そういうノウハウやテクニックをできるかぎり部署内、あるいは部門間で共有しています。ケイズは部門間のコミュニケーションが活発で、営業部門だけでなく、SOCチームのセキュリティアナリストといった知識や技術の豊富なメンバーにも頼ることが多いです。頼もしい人材に恵まれていると感じます。
- R.T
- システム構築は人の手でやることなので、どうしてもバグなどのトラブルが多少発生してしまいます。軽微なものなら自分一人で対応できますが、ちょっと大規模になると手に負えないので、チームで取り組むことになります。そういう場合、チームメンバーの体験談がとても参考になります。「自分も以前、失敗したことがあるから、この部分は気をつけて確認した方がいい」など貴重なアドバイスをくれたりします。
若い頃にありがちなのが、段取りを間違えてしまって、明日が締切なのに全然終わらないというケースです。そういう時も、周りの人が手伝ってくれて、何とか乗り越えることができました。助けてもらった分、何かで頼られたら当然お返しをします。ケイズには、そういう企業文化があると思います。
私は、自分の仕事状況を周囲に発信し続けるようにしています。正式なミーティングの場でなくとも、日常の雑談の場でも、言っています。早い段階で意見をもらえると軌道修正しやすいので助かりますね。私からの発信だけでなく、上司から確認されることも多いです。一人で抱え込んで周りに相談できない、気づいたらまずい状況になっているということが起こらない体制になっていると思います。
- H.A
- 私も1年目の頃は何もわからず、周りに訊かなければ仕事ができない状態でしたが、ちゃんと聞いてくれる先輩がいたので助かりました。一人で抱え込んでしまうような状況にならず、良かったと思います。
以前、ある物の数をカウントする技術を開発して、お客様に納入したのですが、実際にシステムを動かしてみたら、全く機能しないというトラブルが起こったことがあります。そのプロジェクトには先輩と一緒に取り組んでいたのですが、入社1年目でまだ経験や知識が足りないにもかかわらず、先輩に対して率直に自分の考えを進言しました。その先輩は快く耳を傾け、情報共有を密にするように配慮してくれました。若輩者の言葉を受け入れてもらえたことに今でも感謝しています。
- T.O
- 制作した教材を実際に使ってもらった結果、思ったほどの効果が出ないことも時々あります。そういう報告は、教育プランナーの週次ミーティングで行われ、解決策について議論します。コンテンツの表現を見直したり、授業で使うタイミングを変えてみたり、意見を出し合ってブラッシュアップしていきます。そのアップデートした教材を次に他の学校で使う場合は、注意点を言い添えます。なるべく失敗のない提案や教材づくりができるように、PDCA的なサイクルを心がけています。
TOPIC_04ケイズってどんな会社?
みなさんが思う「ケイズの好きなところ」を教えてください。
- H.N
- 「挑戦し続ける組織」であるところが好きです。ケイズには「ICTを通じてお客様と地域の発展に貢献する」という命題がありまして、その命題に沿って、私の営業担当のSOCやT.OさんのICTプランナーなどから次々と新たな成果が生み出されているわけです。私は入社して20年ほど経ちますが、その創造の姿をずっと見ていまして、あらためてすごい組織だなと感じています。
- R.T
- 私の主観かもしれませんが、全体的に人の良い方が多いです。同じ部署、同じ拠点の方たちはもちろん、他部署の方、営業など違う職種の方などとも活発に交流しています。私の性格のせいでもあるんでしょうけど、いわゆる「いじられ役」なので、気さくに話しかけてくれますね。
仕事の面で言うと、ある程度の経験を積んでプロジェクトリーダーなどを任されるようになると、自分の考えたやり方を多少試せるようになります。新しい技術の採用などもできるところが、ものづくりをする立場としては良いところだと思います。
- H.A
- 私も社員の方の人の良さは感じます。みなさん、とても親身になって話してくれますし、優しいです。会社におけるストレスは一般的に人間関係が要因となることが多いと思いますが、私はケイズにいて人間関係のストレスを全く感じたことがありません。
- T.O
- 私は、他社との差別化に妥協がないところが好きですね。この点が、ケイズと他の企業との最大の違いだと考えています。ICT教育プランナーというのはケイズオリジナルの名称で、一般的にはICT支援員と呼ばれます。ICT支援員が取り組んでいることは、学校の端末の管理や先生方の操作支援など最小限のことに限られるので、業務内容をより拡張して、授業内容を提案したり、先生方の業務負担を軽減できるような施策を講じたりしています。大変ではありますが、やりがいがあります。
では他の3人の方、「ケイズが他社と違うところ」はどこだと思いますか。
- H.N
- お客様との対話を重視するコンサルテーションが、当社の特性であり、違いだと思います。他社の場合、カタログベースのパッケージ製品販売が多いと思うのですが、私たちは対話に重きを置いて、お客様の本当のニーズを聞き出し、監視サービスを通じての体制の強化や組織成長といったレベルまで踏み込んだご提案をしています。そういった「コト売り」の姿勢が、都市圏のお客様に受け入れていただいている要因だと感じています。
- R.T
- H.Nさんの言う通り、他社の場合はパッケージ製品を導入する、もしくはパッケージ製品に少し手を入れるケースが多いと思います。その点、当社はシステムをフルスクラッチでご提供しています。まずお客様とじっくり話をするところから始めて、何に困っているかを突き止め、改善策となるようなシステムを構築していきます。言ってみれば「かゆいところに手が届く」システムです。「パッケージに仕事のやり方を合わせる」といった本末転倒なことにもならず、細かい部分までお客様の思い通りにつくることが可能です。
- H.A
- 例えば、大手メーカーのパッケージ製品とケイズの提案が比較されることは確かに多いと思います。ケイズの場合、お客様の細かいご要望に応えられたり、サポートが充実していたりして、そこを評価していただいています。お客様のことを深く考えることから生まれる「距離の近さ」が強みであり、違いであると思います。
TOPIC_05ケイズで実現したい夢
みなさんはケイズでどういう夢を実現したいですか。
- H.N
- Made in 鳥取、Made in K’sのセキュリティサービスを海外のお客様にも、もっと採用していただきたいと思っています。現在、エンドポイントは世界10数ヶ国に配備されていて、当社SOC「SEAD4」が監視サービスを行っています。そういう意味では既に実績はあるのですが、私たちのサービスが世界のサービスリストに入り、海外のお客様から問い合わせをいただく段階まで成長していきたいと考えています。
- R.T
- 私の原点は、人の役に立つようなものづくりがしたいということです。それと同時に、やはりエンジニアの一員ですから、新しい技術には常に興味を持っています。今はAIが普及してきて、世間でも話題になっていますが、こうした新技術を使って、お客様の事業に貢献できるような新しい提案を私自身が中心となってやっていきたいです。そのためにも、技術者としてさらなるレベルアップが必要だと思っています。AIについては独学で勉強しているので、ゆくゆくはH.Aさんの部署とも連携して、何か新しいことを生み出せたらいいですね。
- H.A
- そうですね、ふだんの雑談でもお互いに意見交換して、やりたいことを把握することから始められたらと思います。私自身の夢は、現在取り組んでいる製造業向け「見える化ソリューション」を完成させて、自信を持っておすすめできる製品として世の中に送り出したいです。技術的にも内容的にも広範囲にわたっているので大変ですが、このソリューションを通じて多くのお客様とケイズとのつながりをつくることができたら、うれしいです。
- T.O
- 今、全国の小学校や中学校では、ICTを使って授業の形を変えていこうという気運が高まっていて、私たちの仕事はそれを支援するためにあります。学校は将来を担う人材づくりの場ですから、ケイズが鳥取の未来を拓く人たちを育てることに積極的に関われていることはとてもうれしいです。ICT教育プランナーサービスは今のところ鳥取県内だけですが、ゆくゆくは山陰全体、中国四国地方にもどんどん広げていけたらと思います。
COLUMN座談会を終えて
- H.N
- 座談会メンバーの中では私が一番の先輩になるのですが、私よりも若い世代が自分の意見や意志を持って、日々の改善に取り組んでいるんだと感じ、うれしく思いました。また、今までにもさまざまな事業の立ち上げを見てきましたが、新しい領域の取り組みが高いレベルまで達していることを再認識できて、メンバーをより頼もしく感じましたし、組織としての成長を実感できました。
- R.T
- コロナ禍で同期や先輩、後輩と話す機会が減っていたので、今日はいろいろな話が聞ける良い機会でした。みんなやっている仕事は違えど、向いている方向は似ているんだと感じましたね。特にH.Aさんは同じエンジニアですし、意識が近いと思いました。今後もいろいろな人とたくさん話して、他部署との連携を深めていき、お互い良い効果が生み出せたらと思います。
- H.A
- 私が所属する部署は、他部門との関わりが少なく、他の職種の話を聞く機会があまりないので、座談会は非常におもしろかったです。ただ、会社に対しての思いは、意外とみんな似ているんだと思いました。ケイズならではの企業像をあらためて認識できました。
- T.O
- 私はあちこちの小・中学校を飛び回っていて、オフィスにいないことが多く、社内の様子をなかなか見聞きできないので、こういう機会はありがたかったです。先輩方は、すごく大きな視点で未来を見ているんだと思いました。これからの夢を聞かせてもらったことで、私自身のモチベーションも高めることができました。
fin.